『木をかこう』

週に1度くらい自然と戯れましょうよ。
という事で、暖かくなってきたし公園で野外スケッチをしてきた。

自然の風景は木が多いので、今回は木についてのマメ知識をひとつ。
木はどうやって成長するかというと、最初の幹から二股にわかれる。

それから、さらに二股にわかれる。

これを繰り返し大きくなる。

以上。

実は何年も前に絵本『木をかこう』から学んだ事だ。しかし本書を甘く見てはいけない。今まで自分がいかに「枝が分かれる法則」を理解していないのか思い知らされる。実に簡単な話だが、観察するとあらゆる木の形はこの応用で構成されている事に気づく。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた木の法則を示した例なども掲載されており、非常にわかりやすく楽しい内容。

実際に描くとアタリだけでも自然の木に見えるから不思議。
本書で得た知識で木を見ると、自然から学ぶ事は本当に多いと実感。

次回は水彩か。


(c)Fuzuki Arai

「本のキュレーター勉強会」第3回

やれカナリアだ、臨床だ、ヤクザだと、
この手の話題で朝っぱらから盛り上がれる事も、また良し。

勉強会3回目です。皆さんジャンルをカバーリングする守備範囲の広さに定評がありますが、傾向としては「ちょい脱線」あたりが大好物だと感じました。最高です。

勉強会なので毎回なにかと勉強になるんですが、個人的にへえ
と感じたのはWikipediaを見れば何本が出るかを予測できる事でした。

例えば、
2012年の出来事だと、4月15日 - タイタニック号沈没から100年。
→このタイミングに合わせタイタニック本が出版されると推測。なるほど。
当たり前といえば当たり前。けど応用し先手をとる事もできる。う〜んボナンザ。

そして膨大な量の本が紹介された中、勝手に読みたいベスト3をピックアップしました。早く読みたいが時間がたりん!
・NHK放送『トラッドジャパン』外国人に対してこんな素敵に日本文化を説明したくなる。
・『かぜの科学』装丁がカワイイ。色がいい。次回の課題本に決定。
・『100均フリーダム』逆を言えば、この手の本は私達に紹介されやすいかも。


『わたしが芸術について語るなら』

芸術についてやさしく語る
本書はもともと児童向けに出版されていた本だが、美術についてあまりにもわかり易く深い内容の為、そのままのわかり易さで大人版が出版された。その為、どうもアートは難しいと感じている人に特にオススメする。著者は日本画家として知られ京都造形芸術大学学長を務める千住博。ヴェネツィアビエンナーレや羽田空港で発表した「ウォーターフォール」の作品で一躍話題となった。

これまで芸術/美術を説明する本は、難解な言葉で読者を煙にまく事が多かった。海外の思想を引用して説明され「知らないお前が悪い」と指摘されても、大半は「なんのこっちゃ」と感じるだろう。これでは芸術が人々から遠のいてしまう。著者は「美」というのはそもそも生きる事と密接しており、生活の豊かさを表していると説く。

美という字の構成は「羊」と「大」だが、羊といえば文明の誕生と同時に羊飼いという職業はあった。羊は人間にとって肉は食事になり、毛は服になり、一緒にいればかわいいなとペットとしても心がやすらぐ。つまり大きな羊は心を豊にするのだ。美術とは人の心を豊かにする術だと著者は冒頭からやさしく説明する。

それを意識すれば生活がどう「豊か」になるかで世の作品の見え方が違ってくる。また印象に残る言葉として、筆者は優先順位をつける事を進めている。1番大事な事、2番目に大事な事、4,5番目はどうだっていいじゃない、と。「秩序ある混沌は必ず人を立ち止まらせる」「すぐれたデザインはもっとも無個性なものだ」(グロピウス)など、作品創りにおいて、大切なテーマが目白押しである。

使用する例は極めて簡単だが、難しいテーマを自身の経験と世界の芸術家の例をあげ深く説明しているので、何度も読みたくなる。仕事と金儲けに専念することなく、人々の心に貢献できる豊かな方には是非読んでほしい。


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