【オススメ本】『教養バカ』 会話が通じない人へ

4歳の息子がお腹が猛烈に痛いと叫び、15分おきに下痢するので緊急で病院に行った。

 

ひととおり受診し、「先生、何の病気だったのですか?」と私が尋ねると先生は、

「カンピロではないと思います。その場合は一週間出血しますし、ノロ、ロタの類でもないでしょう。今は症状のジュウトク化を防がないといけません」
 

えと、それで…。私の質問に答えていないと判断したので、思わず

「先生、私は医師ではないのです。医学用語でなく、わかるように答えていただけますか?」

と言ってしまった。

先生は「失礼しました。細菌性腸炎の疑いが強いです」と仰ったのだが、お互いにぎこちなさを味わい解散した。というか、いつも医師と話をすると腑に落ちない感じがする。質問が性急すぎるのだろうか?

 

知識ばかりをつめこむ。ひけらかす。自分中心の会話をする。上から目線の発言をする。

 

そういった人達を、もれなく本書では「教養バカ」と呼んでいる。

 

彼らは学歴も高いケースが多い。にもかかわず、会話においては難解な言葉を並べただけで、結局何を言っているのか理解できないこともある。自分の話で悦に入ってしまう御仁も沢山いる。ちなみに先の会話で、カンピロとはカンピロバクターのことであり、ジュウトクとは重篤(認知率は50.3%)のことである。

 

本書最大の特徴は、教養バカ自体を知れることだ。教養人になれなかった、教養バカを知ることで反面教師にできる。それを証拠に第三章では、教養バカに該当する7つのパターンにもフォーカスしている。そして著者はNHK『サイエンスZERO ナビゲーター』でもおなじみ竹内薫。著者がいうには、教養バカに共通するのは相手の頭の中に絵を描かせることが下手な人のようである。逆に話がうまい人は、相手の頭に絵を想像させるのがうまい。

 

教養バカの例として、ピカソのように抽象的指示を出す上司がいる。たとえば、あなたが上司から仕事を頼まれたする。
「なるべく早くお願いね」
私はふと考える。上司がいう「なるべく早く」…。はたしてこれは、今すぐなのか?数時間後?それとも明日?他の仕事もあるけど、なるべくと言ってたし、少し遅くなっても大丈夫だろう。と思っていると、上司から大声で
「まだできないのか!なるべく早くって言ったろう!」と怒られる。

 

よくあるケースだと思う。もしかしたら上司は「急ぎなので3時間後までに頼む」と言ってくれれば、こちらも怒られることもなかったかもしれない。もしくは、こちらも「夕方で大丈夫ですか?」と確認しておけばよかったのかもしれない。

 

冒頭にあげた、医者の話はなぜわかりにくいか、の項もあるので、いつも医者との会話がスムーズでない方はそこだけでも読むことをオススメする。

 

もちろん教養バカにならないためには、相手にわかりやすく伝える事だ。とはいっても、全てを簡単な言葉で表現すればよいのではない。相手の頭に絵を描かせるには、語彙力を磨き、ものの見方を増やすしかない。

 

第4章で、語彙力を高める方法として紹介しているのが文理融合だ。日本は文系と理系をすぐ分けたがり(派生原因は本書にて)、文系と理系の間に高い壁を作ろうとする。ただ文系の人が理系センスを身につけたら、より論理的になるかもしれないし、理系の人が文系センスを身につけたら、比喩表現がよりわかりやすくなるかもしれない。

 

カロリーオフと記載されている商品を論理的に眺めてみよう。実際の法律では「カロリーオフ」「低カロリー」は、「100mlあたり20キロカロリー以下の場合」に表示して良いことになっている。つまり、その場合20キロカロリーあると考えてよく、500mlのカロリーオフの飲み物飲んだら、100キロカロリーを摂取する計算になる。100キロカロリーといえば20分のウォーキングで消費される運動量だ。

 

アインシュタインも子供の頃は、哲学者カントの著作を読みあさっていたそうだ。そこまでいかないとしても、文系センスで話の構成を面白く考えられるなら、理系のセンスで情報やデータを補強することもできるはず。

 

教養バカの例を読んでいると、少し自分も怖くなった。もれなく自己流でインプットを続け、一方的にペラペラ喋っていると、教養バカに仲間入りしていたかもしれない。救いなのは本書読了後、その傾向からは脱出できた感はある。


【オススメ本】週間東洋経済  21世紀の「食える子を育てる」

今週の週間東洋経済のタイトルは
21世紀の「食える子を育てる」。


いまグローバル時代だから子供には英語を学ばせよう、という風潮が一般的。けど、もっと大事なことがあると思う。それは好きなことを追求する力。


今回の雑誌の内容は、最先端のSTEM教育について知ることができる。(開いたら偶然あった)HONZ代表・成毛眞さんの教育現場のレポートや、NHKサイエンスZEROの司会・竹内薫さんのつくった学校の記事もあり注目。


子供たちは真剣に遊びの延長でロボットやゲームを作っているし、実際に葛西にあるインドのスクールではプログラミングや経営術なども展開されている。


うちの子も、これから小学校はどの教育機関に入れるか決めかねている。とくに私は、公立だろうが私立だろうがインターナショナルもこだわってないけど、一点、子供が真剣に打ち込める環境があるかだけ考えてます。
子供の将来を考えるパパママにとって、この号オススメですよ!


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